シャンプーしたのに、髪が乾いてからすぐかゆくなることはないでしょうか?
私もシャンプーの回数が多い夏や、空気が乾燥した冬にそんな症状でした。
『教えてもらう前と後』というテレビ番組で専門家によるシャンプー方法が放送されていたのですが、試してみたらかゆみがずいぶんと治まりました。
番組では、天皇陛下のご理髪を代々担当されていた家系の大場隆吉(おおば たかよし)さんがわかりやすく解説されていました。
シャンプーの方法を変えるだけでかゆみが治まり、またキューティクルのダメージも少なくなるのでおすすめです。
『教えてもらう前と後』で紹介されていた髪に優しいシャンプー方法
番組内ではシャンプーの手順が詳しく解説されていました。
一部知っていたこともあるのですが、初めて聞くことが多く、とても参考になりました。
1. シャンプー前に2分かけて予洗い
シャンプーを髪に付ける前にシャワーだけで洗うことを『予洗い(よあらい)』といいます。
お湯だけで洗うので、『湯洗い』ともいいます。
8割の汚れがお湯だけで落ちるそうです。
予洗いしておおかたの汚れを先に落としておくと、その後シャンプーしたときに泡立ちがよくなります。
これは前から知っていて、実践していたのですが、次の3点を初めて聞きました。
- 指先でゴシゴシこすらない
- シャワーの温度は38度
- 予洗いの長さは2分間
予洗いのときに指でゴシゴシこすると気持ちいいですが、グッと我慢してください。
そのときは気持ちいいですが、肌を傷めてあとでかゆくなる原因となります。
温度については、高いと肌が赤くなって刺激するそうで、38度がいいそうです。
今まで42度くらいでシャンプーしていたのですが、たぶんこれも頭がかゆくなる主な原因だったようです。
38度に下げて、他にもこの後説明する方法にしてからは、頭のかゆみがかなり抑えられました。
また予洗いの時間はせいぜい30秒くらいと短い人が多いのですが、2分くらいかけるのがいいそうです。
『元気の時間』という番組でもシャンプーの特集があって、そこでは1分30秒でした。
私の場合ちょっとケチっていますが、それでも1分くらいは予洗いするように長くしました(髪が薄くて短いので1分で大丈夫そう😢)。
また、節約のため節水シャワーヘッドにして、お湯の量もなるべく絞る工夫をしています。
2. 2分かけて泡立て
予洗いが済んだらシャンプーの泡立てです。
ここでのポイントは、
- シャンプーを髪の根元になじませる
- 手を上下に小刻みにゆらす
上下というとわかりにくいですが、髪を抑えたり、離したりする方向で動かし、空気を送るようにして泡立てます。
けっして地肌をゴシゴシとこすってはいけません。
泡立てに関しては、2分も時間をかけたくないので、私はちょっとだけアレンジしています。
泡立てるために100円ショップで泡立て用のボトルを買って、5倍くらいに薄めたシャンプーで泡立てるようにしました。
すぐ泡立つし、薄めているのですばやくすすげて、時短につながりました。
別の記事に書きましたが、キッチン洗剤も泡立てて節約になっています。
泡立てて洗うのが、私のお気に入りです。
この泡の上から、バスクリン社製の髪用炭酸ガススプレー『ニョッキ』を少し使って、さらに泡立てています。
高いですが、以前ドンキホーテで激安で売られていた時に買っておきました。
これらの工夫で泡立てに2分かかるところが、5秒に短縮できました。
実際に泡立てているところを動画に撮りました(ゆっくり撮ったので10秒くらいになっています)。
泡立て用のボトルだけでもかなり時短につながるので、おすすめします。
3. 3分かけて頭皮をマッサージ
泡立ってから頭皮をマッサージします。
意識しておきたいのが次の点です。
- 指先で頭皮をゴシゴシこすって汚れを落とす → 不正解
- 頭皮の血行をよくする → 正解
泡だったところをゴシゴシ指先でこするのは気持ちいいですが、肌を傷めてあとでかゆくなる原因となります。
そもそもシャンプーの語源はヒンディー語で『頭皮のマッサージ』だそうです。
マッサージの方法は、番組で先生がやっていたのですが、頭皮の代わりに手の甲で試しておくとイメージしやすいです。
指先と手の甲の皮膚が離れないように注意して、円を描いて優しくマッサージします。
指先でこすってはいけません。
動画を撮りましたので、参考にしてください。
皮膚はとても薄いので、指先でゴシゴシすると皮膚を痛めてしまいます。
桃に触れるようなソフトタッチでマッサージしてください。
下から頭頂部に向かって、指を当て直してマッサージしていきます。
4. シャワーでの洗い流し方
特にコツは無いようで、38度のシャワーでしっかりとシャンプーを洗い流します。
5. バスタオルでの髪の拭き方
湿ったキューティクルは摩擦にとても弱いそうです。
バスタオルで髪をゴシゴシこすると、キューティクルがボロボロになってしまいます。
タオルで髪を包み、指先でマッサージして水分を吸収します。
ここでも指先でこすらず、ソフトタッチするようにしてください。
6. ドライヤーのかけ方
最後はドライヤーで乾かします。
濡れたままだと雑菌が繁殖しやすく、頭皮のかゆみや炎症の元となります。
髪が多くて一番乾きにくい後頭部からかけていきます。
温風で乾かし、最後に冷風で仕上げます。
冷風をかけるとキューティクルが引き締まります。
大場隆吉氏のシャンプー方法まとめ
大場隆吉氏のシャンプー方法について、最後に細かい部分を省いて手順だけまとめておきます。
- 予洗い2分
- 泡立て2分
- 頭皮マッサージ3分
- すすぎ
- バスタオル
- ドライヤー
全体を通して、特に注意したい点が次の2点です。
- シャワーの温度は38度とする
- 指先で頭皮をゴシゴシこすらない
これらを実践すると、頭がかゆくなりにくく、髪のダメージも抑えられるのでぜひマスターしてみたください。
ではまた。